INVAGを使う時の注意点と工夫したことをまとめました。
本記事、その①ではINVAGについての一般的な説明・注意点を、
その②では実際に私が使った時の注意点と工夫したことを、
2回に分けています。
時間をかけず結論だけを見たいという方はその②の まとめ をご覧下さい。
また、目次の項目をクリックするとそこへ飛べるので必要な情報だけを見ることもできます。
特に断りが無い場合はすべて執筆時(2021.5月時点)の情報です。
また、医学的な情報である保証はありませんので参考程度に、ご判断は自己責任でお願いします。
INVAGの情報が少ない
膣内細菌培養検査で、善玉菌のラクトバチルスがいなかったので
INVAG(読み:インバグ)という海外の薬:膣に入れるカプセル(これ↓)
が始まりました。
病院からの説明で
融けやすいからすぐに入れて!
と言われたので
そんなにすぐ融けるのかと思い、
また自分で膣に入れる経験が少なかったため、どんな感じなのか
軽い気持ちでネット検索したのですが、
知りたい情報がない!
ネット社会と言われる今でさえ、
「INVAG」と検索しても
ほとんど情報がありませんでした。
ヒットするにはするけどINVAGだけだとほとんど英語の記事だし、
あとは
病院のHPでこんなの使うよって紹介程度の記事だったり。
実際に使った人の記事がほとんどありませんでした。
参考になったのは、
コチラ(不妊治療の方のアメブロ)
の記事1件のみでした。
Instagramは
#INVAG は27件、
#インバグ はゼロ件
Twitterは思ったよりありましたが
個人的にTwitterは情報収集としては見にくいので却下(-_-;)
ちなみに海外製なので説明書は
全部外国語。
何語かもわからない(笑)
英語ではない。ポルトガル語なのかな?
まあ、説明書読めないから使えない!パニック!というわけではなく
病院で説明はあったし、
前回の移植後に
ルティナス膣錠を使っていたので
だいたいは把握していたのですが、
どんな感じなのかという
事前情報はほしいな~と思っていたので
今後INVAGを使う方のお役に立てたら嬉しいなと思い記録します。
INVAGについて
海外製品である
前述していますが、
INVAGは海外製品。
海外ではOTC薬(処方箋がなくてもドラッグストアなどで買える薬)という位置づけのようです。
日本では承認されていないので、各医療機関が独自に輸入しているのだと思います(それか輸入してくれる業者とかいるのかな?)
なので、病院から出されてもこれは保険外・自費です。
といっても、
人工授精と体外受精やってる時点で既に自費だけどね。
日本にはない海外からの輸入薬なので、同意書を書いてもらいたい。
ということで、同意書を書きました。
ものものしい…
ただ、不妊治療界ではよく使われるみたい。
INVAGのHP
外国語がわかる方は
ご自分でお読みになった方が確実です。
また、今は自動で日本語に翻訳してくれる機能もあるので
確かな情報元を確認したいという方も
こちらをご覧下さい。
会社名:Instytut Biotechnologii Surowic i Szczepionek BIOMED Spółka Akcyjna
略してIBSS biomed らしいです。
ポーランドにある会社です。
INVAGの他にもワクチンとか色々作っているみたい。
英語がわかるっていいよな。
カッコイイというか、
もはや生きる(産む)ために必須。
不妊治療してて英語がわかれば…
なんて思うとはね。
子供ができたら家の中は英語の音声流しまくろう ←
使用目的
膣内(子宮内も?)フローラの改善…をサポートする…(サプリ的立ち位置だから効果あるよ!とは言えないんだよね)
とにかくラクトバチルス菌を増やしたい!!って人が使うイメージ。
対象患者
膣内細菌培養や、EMMA/ALICE検査などでラクトバチルスがいない or 少ない人 に指示が出ることが多いようです。
または、使いたい人。
OTC薬なので基本自由です。
私はEMMA、ALICE検査はしていません。(追記:その後行い、再検査になりました)膣内細菌培養結果でラクトバチルスがいなかったので使うよう言われました。
※Instagramのフォロワーさんの中には、
・検査をしていないけど医師と相談して使ってみることになった
・うちの病院では2回までしかこの薬は使えないと言われた
という方もいらっしゃいました。やはり病院や医師によって色々な考え方があるので、この記事と違う説明をされた場合は、当然通院されている病院の指示に従って下さい。
成分
INVAGの製品ページを見るとこのように記載してありました。
◆乳酸菌の10 9CFU(コロニー形成単位)以上を含有する:25%ラクトバチルス発酵57A、25%ラクトバチルスプランターラム57B、50%ラクトバチルスガスセリ57C。
inVag® | Instytut Biotechnologii BIOMED – producent szczepionek, firma biotechnologiczna – biomed.pl
◆賦形剤:脱脂粉乳、スクロース、Lグルタミン酸ナトリウム、マンニトール、ラクトース一水和物、ステアリン酸マグネシウム。
◆カプセル成分:ゼラチン、二酸化チタン。
ゼラチンアレルギー(ってのがあると最近知りました)の方は注意が必要かも?
保存方法
冷蔵保存(2~8℃)
INVAGの製品ページより引用
すぐ融けると言われたから
病院から帰るまでに
融けないか心配だったよ…。
※融けませんでした。
大きさ
18mm×7mmくらい
※素人の採寸です。
価格
11,000円/7カプセル
1カプセル1,500円以上(;゚Д゚)
絶対に
「融けて入れられなかった」
なんてことがあってはいけない!!!
※当時の私の病院での値段です。
病院によって異なると思います。
海外の取扱薬局を何件か見たら$30前後でした。
輸入費用諸々が上乗せされているから仕方ないのだけど…
ちなみに、
自分で輸入する
って手段もあります。
※推奨しているわけではありません。自己責任でお願いします。
詳細はその②で後述(こちら)
用法用量
1週間、1晩1カプセル。
必要に応じて治療を繰り返す指示が出ることがあります。
INVAGの製品ページより引用
病院では
生理が終わったら1週間、寝る前に1回1カプセル入れて。
と言われました。
ちなみに、
他の膣剤(黄体ホルモンとか)を処方されている場合は
そちらの方が時間的拘束(何時に入れて!というしばり)が厳しいため、
そちらを指示通りに入れて、
その後1時間くらい空けてからINVAGを入れるのが良いみたいです。
1時間後はもう寝ていたい!という方は、タイミングをずらしてもOKだそうなのでご安心を。
上記赤枠内の2文は、
IgenomixのHP記載の第2回 医療従事者向けウェブ説明会 ~慢性子宮内膜炎の予防的視点からみたEMMA・ALICE検査~
の録画配信動画内(26:50前後)より引用。
使用方法
普通の膣錠と同じ。
①手をよく洗ってよく拭く。
②カプセルを包装から出して膣内へ入れる。
目安は指の第二関節くらいまで。
ルティナス膣錠はアプリケータがあったので入れやすく、衛生面も気にせずとても良かったのですが…
でもINVAGは海外製。
アプリケータなど親切なものはない。
Dr.直伝!使用時のコツ
病院で説明を受けた際、
医師より挿入時のアドバイスをもらいました。
じーっと持っていると融けてフニャフニャになってしまい
入れられなくなるので、入れると決めたらすぐに入れて下さい。
もし、入りにくい場合は
水で少しぬらすか薄くワセリンを塗ってもいいです。
※水でぬらしたら融けないのかな?と思って私はやっていません。
↓↓↓まとめ↓↓↓
以上がINVAGの一般的な説明と注意点です。
実際に私が使った時の注意点と工夫したことはその②に記載しています。