初めての体外受精を終えて費用的な面からの思うこと、そして助成金制度の理解に苦しむ謎をまとめた。
高い
当たり前だけど高い。
7回目の採卵ですとか10回目の移植ですとか言ってる人何者!?大富豪なの!?!?!?!?
※不快に思われた方がいらっしゃったらすみません。収入額はそれだけその方が努力しているということですよね、すみません。
特に採卵は、刺激方法によっても金額が変わるし、
受精卵を何個凍結するかによっても費用はだいぶ変わってくる。
そして、病院によってもかなり価格設定が違う。
わかってる、最新の設備、間違いがないようにするシステム管理、人件費、土地代、リース代とか(わかんない、適当に書いてみたけど)そういうのも込だから仕方ないと思ってる。
自慢じゃないけど、うちの病院の先生の手技上手そうだし(他の人が痛いというものも痛くなかったことが多々あり勝手にそう思っている)、事務さんもちゃんと不妊治療のこと勉強してるって患者が感じる程知識もってるし、そういう人達を集めたり教育するのにだってお金がかかるわけだから仕方ないけど。
だけれども。
凡人の私にとっては驚きを隠せないです。
なんですかこの金額は。
助成金ありでも1ヵ月の給料余裕で超えますけど…
たった1ヶ月で100万円wwwww
助成金がなかったらとても続けれられません。
しかも、この他にサプリとか他の費用も合わせると…
( ;∀;)
1回目の移植で授かって出産できたならまだいいんですよ。
でも何回か陰性を経験すると、自分は妊娠できないのでは?という不安はもちろん、(貯えがなくなって)治療をしたくてもできない日が来るのではという不安も生まれるわけです。
無料で妊娠できる多くの人がうらやましくてたまらない。
マジで菅総理に感謝
不妊治療の保険適応を推進してくれて、それまでの間も助成金の対象者の条件緩和・金額UPしてくれて、本当に感謝です。
コロナや五輪など色々批判されていましたが、不妊治療患者からはこの点においては大いに支持されているのではないでしょうか( ;∀;)
以前の助成金制度では、対象者の所得制限でまずはねられていたので助成金を受けることさえできませんでした。
所得制限といっても金持ちと言えるほどではなく、ダブルインカムだったら結構な割合ではねられる方が多いのではと思います。
しかも、現時点で妻が退職して収入ゼロだったとしても、昨年の収入で計算するから…これは難しい問題だけど当事者にとっては切実。
菅総理のことは、一生忘れません!本当にありがとうございます!!
でも助成金全然足りない!
とはいえ、助成金をいただいても自己負担額は50万円。
支払額が100万円近くだったから50万円だったら一瞬安い?って思っちゃったけど(金銭感覚麻痺!)いや、全然安くないから!!!!!!
もちろん、緩和前は対象にすらなかったので助成金ゼロだったことを考えれば有難い以外の何物でもないけど、やはり辛い…。
しかも助成金もらえるの一子につき6回までだから、6回採卵or移植する間に妊娠して出産しないといけないプレッシャー。
助成金対象外の範囲が謎
言葉のままです。助成金対象外の範囲が謎。
今回私が対象外だと知って驚いたのが2項目。
- 受精卵の凍結に関する費用は対象外
- 治療期間開始は薬が出てから
受精卵の凍結に関する費用は対象外
子供を授かり出産するために治療しているのに?
もし最初から胚盤胞凍結を目的に採卵したら新鮮胚移植しない=絶対凍結するわけよ。
そしたら子供を授かるためには凍結しないと次に進めないの。
なのに凍結に関する費用は対象外なのはなぜ??????
なぜ??????
ほんとになんで??
え?全く意味が分からない。なんで?
確かに、私は凍結に関する費用が対象だったとしてももらえる助成金額に変わりないのが現状。
凍結に関する費用が対象だったとして、助成金額が増える人(採卵費用が30万円未満)がそんなにいるとは思えない。
だから対象外なのかな?
いやそんなところまで考えてるとは思えない気が…
でも考えての結果なら、助成金払う額減らしたいってこと?※個人の感想です。
治療期間開始は薬が出てから
これもそう。やっぱり助成金払う額減らしたいのかな?※個人の感想です。
初めての体外受精周期、初めての受診は診察はなく自己注射の練習のために受診しました。
自己注射の練習は説明も時間がかかるし、OKが出るまで家で注射させてもらえないから、練習にも時間がかかる。
「患者さんが少ない時の方がゆっくり練習できるから今日来れたら来て」と言われて(看護師さんだって他の患者さんの対応もあるわけだし、混んでる日に行くよりは空いてる時に行った方が負担も減るだろうという思いもあって)翌日受診日だけどわざわざそのためだけに病院に行きました。
で、受診証明書をもらって治療期間を確認したらその日の分が入ってない!
保健所に確認したら「体外受精に使うための薬が処方された日が開始日となる」のでその日は対象外となります、とのこと。
いや、薬が出るかどうかは一つの目安になるけど、自己注射の練習だって治療に関係するじゃん?
しかも、病院から来れるなら今日来てって言われて、行けたから行っただけで(←自己注射の練習ね)、本当なら翌日(薬が処方された対象期間)に自己注射の練習した方が私だって1回で済むし交通費も時間もかからなくてよかったのに。
薬が出た日が開始日って、どうなの?
先生が嘘の期間を証明書に書くとでも?先生のメリットないのに。
これも、対象になったところで私がいただける助成金額に変わりはないけど、なんかモヤモヤ…
同じ助成金なのに保健所によって申請期限が異なる謎
国の助成金制度(条件を満たせば全国民がもらえるやつ。市町村により存在したりしなかったり金額も色々な助成金じゃない方)の申請は、
- お住まいの保健所に
- 治療終了から60日以内に
と書いてあったので(保健所からもらった紙に)、日本全国そうなんだと思ったら違う!!
何が違うって、申請期限が!!!
他の地域では、その治療をした年度末までに申請すれば良いってところもあるようで。
地域によって申請期限が異なる謎。
例えば
4月採卵・移植、6月移植、7月移植、9月移植、11月移植、1月採卵・移植、3月採卵・移植
だとしたら。
第一子につき6回まで助成金もらえるからどれか1回分は助成金を申請できない。
もし申請期限が年度末なら、
年度末にどの回を申請しようか考えることができる。
→どう考えても一番多くもらえるように、4,1,3月の採卵・移植3回分(30万円×3)と、移植3回分(10万円×3)で申請して合計120万円の助成金をもらう。
でも申請期限が60日だと、
11月分を申請するかどうかで迷い始めると思う。
毎回妊娠すると思って治療をしているし4月に5個移植できる受精卵ができたわけだけだからきっと1月の採卵でも受精卵は複数個確保できるだろうと思っているだろうから、11月分は申請して最後の一枠は1月の採卵・移植で計6回分申請すると思う。でもそうすると結果的に3月の採卵・移植は申請できないことに。
逆に、1月の採卵でも受精卵が複数個確保できる可能性は絶対じゃないからもう一度採卵するかもと考えて11月分は申請しないでおくとする。で、結果的に3月も採卵・移植ならその選択で良かったと思える(年度末期限と同じように120万円分申請できる)けど、結果的に2月3月は何か病気が見つかって治療周期になるとか、理由は色々だけど移植も採卵もできなかったら…そうなると11月移植の10万円はもらえずに終わってしまう。
実際にはこういう状況になることは多くないのかもしれませんが、有り得なくはないのでもしその立場になってしまったら、申請期限が年度末の方が有利になると思います…
それに、年度末に申請した方が1回で済むから何度も申請しに行かなくていいし、これはわからないけど→受診証明書にお金がかかる施設では1回分の値段で済んだりするのかな?
市町村単位で助成金を出してくれるところは、それぞれなので条件は違って当然だと思いますが、国の助成金(申請は各保健所)は全て同じ条件でやって欲しいなと思いました。
不妊治療の申請なのに子育て窓口は辛い
これは、市町村単位の窓口の話です。(保健所はコロナで玄関先の臨時窓口で対応だったので普段の様子はわからない)
市町村によって「子育て支援課」とか「こども政策課」とか「母子保健課」とか色々呼び名は違うけど、要するに母子手帳をもらう課です(とりあえずここでは「子育て窓口」と書きます)。
お役所的には(世間的にも)子供に関することだから、不妊治療も「子育て窓口」でやるのはいいと思う。普通そう考えると思う。
でも、不妊治療の助成金申請に行く時って、治療が終わってから=移植して陰性か陽性か判定が出た後で書類の準備をして申請するわけで。
今回の私は、初めての体外受精で妊娠する気満々!期待大!だったのに陰性で、めちゃめちゃショックで。そんな状態でも申請は(60日以内とは言え準備ができたらすぐに)します。
そこで向かう窓口には、妊婦さんや子連れ向けの資料や張り紙が沢山。かなりきついです。なんでここなの…
わざわざ不妊治療用に窓口作ってほしいとまでは言わないけど、受付番号渡して席座る前に「どのようなご用件で?」「不妊治療の助成金で」ってやり取りするわけだから、妊婦・子連れ向けの資料があふれている席ではなく、隣の席に連れて行ってくれたりはしないかな、してほしいな、これさえ業務の妨げになるのかな…とか色々考えてしまいました。
職員にとっては申請業務の一つに過ぎないけれど…
その場所って、イジメられている子が助けを求めに来る窓口にイジメっ子が集まっているのと同じくらい嫌な環境なんです。
きっと、不妊治療に限らずこういう思いをしている人って多いんだろうなと思いました。