7(うち1回は中止になったので正確には6回目)の人工授精は残念ながら陰性に終わりました。
今日は今周期の人工授精について周期日数、受診回数、費用などをまとめました。
病院で説明される一般的な治療スケジュール(受診回数、費用など)と今回の治療スケジュールを比較して、説明通りのスケジュールにならなかった原因なども記載しているので、これから治療を開始される方の参考になれば嬉しいです。
また、今回は治療している方以外にも、
治療はしていないが知り合いがやっているので知りたくて検索してみた
なんていう方にも「不妊治療の実際」を知ってもらえるような内容になっていると思うのでぜひ読んでいただきたいです。
読む前にお願いしたいこと
治療中でない方へ
治療中でない方(身近に治療中の方がいて情報収集している方など)へ
当事者でないのに不妊治療のことを調べて下さってありがとうございます。
治療中の身としてはそれだけでも嬉しく思います。
ただ、不妊治療はガイドラインがあるわけでなく病院や医師によってかなり異なる医療です。
病院や治療法、個人の状態によってとても大きく変わります。
例えば糖尿病や高血圧などはガイドラインがありどういう状態ならどんな検査をしてどんな薬を使うと言うのが決められています。もちろん患者さんの状態によってはガイドラインに沿わない治療をすることもありますが、不妊治療はそのガイドラインがないので病院内だけでなく医師によっても大きく治療法が異なることが多いです。
ですから、
このブログも含めネットにある
数個の情報だけで身近な人もそうだと思わないで
ほしいのです。
「ネットに書いてあったからこうなんでしょ」
「ネットにはこう書いてあったからあなただってできないわけない」(特に仕事)
などと思わないでほしいのです。
言われた方は
「そういう人もいるけど私の治療は違うから」
と心の中で思っていても
「説明したってどうせわかってくれないからいいや」
と傷付きます。
ワガママと思われるかもしれませんが
少しだけそういう人もいると頭の片隅にでもおいてもらえると嬉しいです。
治療中・これから治療開始の方へ
ご存知の方が多いと思いますが、
このまとめは私の結果です。
不妊治療は持病や今までの経過、薬への反応など様々な背景により大きく異なります。
私の内容と異なることで不安になる必要はありません。
くれぐれも、この投稿で医療不信にならないで下さい。
疑問やわからないことは質問があれば私がわかる範囲ではお答えできますが
細かい背景はわからないので、最終的には主治医へ相談・確認して下さい。
それが一番安心できる近道です。
ネットの情報は、細かな背景が必ず違います。
同じように見えても絶対にどこか違うはずです。
自分と違うからと言って不安にならないで下さい。
予定のスケジュール
予定通りに行くことの方が少ないので
あまり意味はないですが
基本通りに治療が進んでいたら
こんな感じだったんだろうな
という推測をまとめました。
推測は、
◎基本排卵はDay14あたりと言われていること
◎卵胞が基本通りに大きくなり排卵したとする
◎私の経験上、ルトラール・プレマリン服用終了後3~4日で生理が来る
という情報を元に
次項の実際のスケジュールから
卵胞の育ちが遅かったため増えた受診分を差し引いたものです。
※あくまで私がこうかな~と思って予測したものなので医学的根拠などはありません。
カレンダーで見るスケジュールまとめ
周期日数
1周期:31日
人工授精後の12日間服用を支持されているルトラール・プレマリンを飲み終わってから、妊娠していなければ私は3~4日で生理が来るので。
受診回数
受診回数:4回
Day05:月経2~5日目に来院指示有り(生理と思っても実は着床出血ということもあるため確認するらしい)
Day13:排卵日の2~3日前を指定され、卵胞の大きさを確認する。
卵胞の発育が早い人・遅い人の場合はもっと前・後に受診日を指定されることもある。
十分な大きさならその大きさから先生が排卵日を予測して人工授精の日を決める。
だいたい翌日~翌々日を指定されることが多い。
Day14:排卵しそうな日を予測し、患者の都合も考慮して排卵予測日前日~当日頃。
私の病院では人工授精当日の排卵確認は行わない。
Day16:人工授精の2~3日後に排卵確認のため受診。
合計医療費
合計医療費:40,104円
実際の合計額から卵胞の育ちが遅かったために増えた受診日の金額をマイナスした予想額。
サプリメント、鍼灸などは含まず病院に支払う額のみ。
※私の病院は院内処方なので薬局への支払いはありません。
実際のスケジュール
予定通りに進むなら
遅刻や欠勤にならないよう
予め勤務シフトを組むことができます。
が、そんなに簡単に予定通りに進まないのが人間の体です。
それでは実際のスケジュールをご覧下さい!
カレンダーで見るスケジュールまとめ
周期日数
1周期:40日
卵胞の発育がゆっくりだったため「まだ大きくないな、また受診して」を2回繰り返し、日数が増えました。
ルトラール・プレマリン終了後の生理はいつも通り4日目に来たのでそこは想定内。
受診回数
受診回数:6回
Day05:月経2~5日目に来院指示有り(生理と思っても実は着床出血ということもあるため確認するらしい)
私は過去の周期でも卵胞の発育がゆっくりなことが多かったので、今回もフェマーラが処方されました。
Day13:排卵日の2~3日前を指定され、卵胞の大きさを確認する。
・十分な大きさなら、その大きさから先生が排卵日を予測して人工授精の日を決める。
・十分な大きさでなければ、その大きさから先生が排卵数日前を予測して再度受診する。
また、卵胞を大きくする薬がここで追加される場合もあるが、
私の場合、今回は追加なしで様子を見ることになった。
Day18:卵胞の大きさを確認。予想より大きくなっていなかったのでまた受診することに。
同じ患者でも周期によって発育速度が異なることもあるので、先生の予想に反することも多々あり。
Day22:卵胞の大きさを確認し十分な大きさだったので、先生が排卵日を予測して人工授精の日が決まる。
ただし、排卵日を予測できるくらいの大きさでも、もう少し大きくなってほしいなという場合もある。
そして休診を挟むような日程だと、
休診前日だともう少し大きい方がいいな。でも休診翌日だと排卵の危険性が出てくる。
というジレンマにかられる。
さらにそこに患者が受診できるかという問題も絡んでくるとなかなか難しい。
ここで患者によっては、仕事を休めず止む無く人工授精中止となる場合も出てくる。
Day23:人工授精当日。
事前に凍結している以外は夫の精子が必要。
しかも、精子は出してから2~3時間以内(病院により異なる)に病院に提出しなければいけない。
人工授精の予約時間と、夫の出勤時間、家から病院までの通院時間がカギになる。
Day25:人工授精後の排卵確認のため受診。
私の病院では、排卵確認は仕事などで受診が難しければ無しでもOK。
※私の病院では、人工授精後の妊娠判定は自分で(自宅で)尿検査を行う。
陽性ならその1週間後くらい、陰性なら月経3~5日目に受診の指示が出る。
合計医療費
合計医療費:52,336円
サプリメント、鍼灸などは含まず病院に支払う額のみ。
※私の病院は院内処方なので薬局への支払いはありません。
予定と実際のスケジュール比較
違いは卵胞発育速度
今回の場合、
通院回数、医療費、周期日数の違いは
卵胞発育速度(卵胞が大きくなるまでの期間=スピード)
によるものだと思っています。
卵胞が順調に大きくなっていれば
Day18、22の受診はなかったはず。
Day13で人工授精の日が決定できていたはずです。
このDay18、22の受診にかかった費用が余計にかかってしまった分になります。
なお、普段なら卵胞の発育がゆっくりだと
卵胞を大きくする薬を追加することが多かったのですが
先生の方針で今回は薬は追加せずこのまま様子を見ようということで余計ゆっくりだったと思います。
また、Day22に打ったフェリングという注射は本来なくて良かったものです。
今回、
・日曜日を挟んで月曜日に人工授精だと排卵の危険性がある。
・でも土曜日やるにはもう少し大きくなってくれていた方が嬉しい。
のジレンマに陥りました。
この二つを天秤にかけた時、
今回は、月曜日まで待つと排卵して人工授精ができなくなる危険性の方が大きかったので
土曜日にやるけど少しでも大きくなるように注射しとくか!
となったからです。
要は、日曜日が人工授精をするのにベストな日だけど休診日だからということです。
人工授精後は同じ
予定と実際のスケジュールを比べると
人工授精後はどちらも同じです。
治療しているか否かに関わらず
排卵から生理が来るまでの日数はだいたい14日と同じらしいです。
なので、生理周期が長い場合は
何か病気があるなどを除いて
生理から排卵まで(卵胞が大きくなるまで)に時間がかかっている場合が多いらしいです。
また、私の場合ですが今までの周期では
ルトラールとプレマリンを飲んでいる間は生理は来ません。
飲み終わってから3~4日目に100%生理が来ています。
したがって、違いの原因は人工授精までの期間であるという事になります。
比較を参考にできる場合
私が知りたかったので比較はしてみましたが
比較する意味はほぼない
と思います。
ある一人の患者の例ということで
知る分にはいいですが、
特に治療中の人にとって
だから次回こうしよう!と言って
自分で改善できることはほとんど無いからです。
ただ、全く無意味ではないとも思います。
この比較を参考にできるとしたら次の点だと考えています。
ex.病院から説明はあったけど本当にその通りに行くのか?仕事との兼ね合いを心配されている方など
ex.職場で不妊治療をしている人がいるが、休み(遅刻し)過ぎじゃない?と疑問視している方など
①予めステップアップ前に病院から説明はあると思います。
ただ、それはあくまで基本的なスケジュールであり
様々な理由で基本通りにいかないことが出てきます。
例外を聞きたいと申し出たところで、例外は山ほどあるので回答にも困るでしょう。
なので、一つの例として
「こういう風に基本から外れていくこともある」
という参考にしてもらえればと思います。
説明通りに行くと思っているよりも、
基本通りにいかないことだってある
と事前に知っておけばその時の心の持ちようがかわってくるかと思います。
②いくら理解しようと思っても、自分が経験しないとわからないことって多いです(嫌味ではなく)
ネットでちょっと調べたけど通院回数は〇回くらい
だったよ?なのになんであの人はそんなに行ってるの?
明日休日なんだから明日受診じゃだめなの?
ってなっちゃうんだと思います。
でも話と違うじゃん!と思っているのは
治療を受けている本人が一番そう思っています。
上記のような理由で(理由はこれ以外にもあるけど)
予期せぬ受診回数の増加があるのだと知っていただければ嬉しいです。
ただ、そもそもこういう情報を読みに来てくれている方は理解のある方なので
疑問視している方にはなかなか届かないのかもしれませんが。
人工授精は仕事と両立できるか?
多くの人が気にしているのは
仕事と両立できるかどうか?ではないでしょうか。
結論から言うと、
人工授精と仕事を両立できるかどうかはケースバイケースです。
理由は一つ。
その人の勤務状況と治療方法※によって決まるものだから。
もし、両立できる/できない とハッキリ言い切っている人がいたら
無視して下さい。
開口一番、あなたならこのローン絶対返済できますよ!と言ってくる営業マンと同じです。
給料(病院から職場までの距離)も、商品の種類(治療方法)も、返済期間(受診回数)も、
一切何も検討してないのに返済(両立)の可否が判断できるわけがない。
※治療方法:文字通りの治療方法の他にも、病院から職場までの距離・時間、開業時間・土日祝・夜間の営業有無、平均混み具合、副作用の有無など
さて、話を戻して。
仕事と両立できるかどうかを考える際、
色々なファクターを考慮する必要がありますが、
仕事と治療を両立したいと考えている方にとっては特に、
病院に滞在する時間がどのくらいなのかも
両立を可能にするかどうかの重要なファクターになります。
病院の滞在時間
滞在時間は治療方針の違い以上に病院による差が大きいです。
さらに同じ病院によってもかなり大きく異なります。(理由は後述)
なので、以下私の病院滞在時間をまとめましたが
これはかなり良い方だと思います。
神!と言われてもいい程ではないかと自負しております(病院へ感謝)
とりあえず、まずは私の滞在時間をご覧下さい。
結論から言うと、
朝一番の予約を入れ(ここ重要★1)
朝一番に受付ができれば(ここも重要★2)
仕事はシフト制で、私はだいたい10時出勤が多かったので
普段の受診ならギリギリ間に合っていました。
病院から職場までは20分くらいで、たまにある9時出勤の日は遅刻。
★1…予約時間に呼ばれないのは、前の人の診療がおせおせになってしまうからなので、前の人がいなければその可能性はなくなる。
★2…私の病院は同じ時間に何人も予約可能なので一番に診察してもらうには予約が朝一番なだけでなく、受付も誰よりも早く一番にする必要がある。
ただ、人工授精の日はどうやっても間に合わないので
上司や同僚に断りを入れて遅刻させてもらっていました。
※私の場合です。多くの場合数時間待ちが当たり前です。
しかし、もちろん例外もあります。
例外①注射を打つ場合
人工授精前、排卵に切替える注射を打って行くことあるのですが
注射に呼ばれるまでが意外と時間がかかります(私の病院では)
そうすると、いつもならギリギリ仕事に間に合うところが
本当に数分前に到着となる場合もあります。
例外②いつもより混雑している場合
不妊治療はその性質上、
体の変化に合わせて受診するので
予約があってないようなもの。
結構空いてるなって日もあれば、
なんでこんなに混んでるの( ;∀;)って日もあります。
なので、受診日に混んでいるかは運次第なのです。
滞在時間が長くなる理由
かなり個人的な意見になるので賛否両論あるかもしれませんが、
私的に滞在時間が長くなる理由はこんな感じだと思っています。
実績がある病院(=有名になり人気が出る)または、実績の有無に関わらず地域に他のクリニックがなければ当然患者はそこに集中します。
単純にいつもより混んでいる日はこれです。たまたまこの日の予約になった人が多かっただけ。
あと、医師の少ない病院ほど急に具合が悪くなった患者さんがいれば(採卵の麻酔で…とか)そっちを優先せざるを得ないので、その分診療はストップするので。
これは前の病院で感じたことですが、患者が話しやすい雰囲気を作ってくれ、医師にとってはそんなの気にしなくていいよってことすらきちんと丁寧に聞いてくれる場合は、一人の診察時間がかなり長くなることがあります。自分も長い時間診察してもらっているから待てるという人もいれば、そうでない日もあるかもしれません。
実際に中にいないと本当に手際が悪いのかどうかはわかりませんが、前の病院と今の病院で、同じ医師数なのに回転率がかなり違うのでそう感じました。患者がずっと診察室に入っていれば時間がかかっているんだなと思いますが、患者が出てから次の患者が呼ばれるまでの時間が異様に長いなど。
都会ほどクリニック数は多くなりますが
その分需要も増えるので
都会ほど待ち時間が多い印象です。
都会よりは待ち時間が少ないのではと思います。
毎回数時間待ちって人も多いので
私はかなり恵まれた環境です。
仕事に間に合わないので
結局、診察できずに仕事へ向かった
という声も良く聞きます。
予約が予約でない不妊治療
じゃあ空いている日を狙って受診すればいいじゃん?
と思いたくなりますが、
それができないのが不妊治療です。
前述していますが
生理が来たら受診、卵胞がどのくらいになりそうないつに受診など
体の変化に合わせて受診するからです。
もちろん中には
予め「次は何月何日」と余裕をもって予約できることもあるし
「何日~何日の間で都合がいい日に来て」と選ぶ余地があることもあります。
しかし多くは事前に予約が取れると言っても
「6日後」とか「明後日」とか、酷いと「また明日来て」なんて
選択肢のない急な受診が必要なことも珍しくありません。
さらに「次の来院日は生理の何日目~何日目の間」という指示もあります。
そうなるともう、指示があったその日に事前に予約しておくことなど不可能です。
以上のような理由から、
空いている日を狙って予約・受診することはほぼ不可能です。
まとめ
今周期についてまとめると、
・周期日数:40日
・受診回数:6回
・合計医療費:52,336円(薬代込)
・周期が長くなった理由は、卵胞の発育がゆっくり&薬を追加せず自然の流れに任せたから
です。
なぜ妊娠しなかったか?という疑問を持つのはナンセンス。
それがわかればとっくに妊娠してるわ。
以上、7(6)回目の人工授精についてのまとめでした。